【体外受精オプション】レーザーアシステッドハッチングについて
みなさん、こんにちは。アートラボ渋谷クリニック院長の太田です。
今回からは、体外受精のオプションメニューついてお話します。
受精や着床を促すために、いくつか選択できる方法がありますので、順番にご説明していきますね。
今日は、「レーザーアシステッドハッチング」という方法のご紹介です。
●アシステッドハッチング(AHA)とは??
これは、胚が子宮内膜に着床することを助ける技術です。
胚は透明帯という膜(鶏の卵でいえば殻の部分)に覆われており、胚の発育とともに薄くなっていき、受精後5-6日目になると膜を破って中の胚の細胞が透明帯から飛び出してきます。これをハッチング(孵化)と呼びます。透明帯の厚さや硬さによっては胚自身の力で孵化できないことがあります。
そのような時に「アシステッドハッチング」が有効です。
AHAにはいくつかの方法がありますが、当院ではより安全性の高いレーザーを使った方法で行っています。非接触型のレーザーを用いて、透明帯の一部に穴を開けたり、透明帯の一部を薄くするような処置をします。これにより胚が透明帯を破りやすくなり、子宮内膜に着床する確率が上がります。
レーザーは非常に精密で、胚に直接当たることが無いためダメージを与えることはありません。
その後は通常の移植と同様、子宮に胚を適切なタイミングで戻していきます。
このように、様々な技術を使って妊娠をサポートすることが可能ですので、皆様の状態に合わせて相談しながら実施していきましょう。
当院でのレーザーアシステッドハッチングは、保険適応で3,000円、自由診療で11,000円で実施しています。 当院の料金表はこちらになります。参考にしてみてください。
次回も、【体外受精のオプションメニュー】についてお話ししようと思っています。
感想やご質問などありましたら、
SNSやお問い合わせページからぜひお気軽にご連絡いただけたら嬉しいです。
では、また次回お会いしましょう!
アートラボ渋谷クリニック院長 太田岳晴