【スクリーニング検査①】AMH検査って??

みなさん、こんにちは。アートラボ渋谷クリニックの培養室です。

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随分涼しくなりましたね。日々気温差が激しく体調を崩しやすい時期なので、体調管理を怠らず毎日元気に過ごしましょう。

今日は、妊活初期に行うスクリーニング検査の一つ、「AMH検査」についてお話ししようと思います。

●AMH検査(卵巣年齢)とは??

AMH(Anti-Müllerian Hormone:抗ミュラー管ホルモン)は、女性の卵巣にある卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣内に残っている卵子の数や卵巣の機能を推測するための指標です。卵巣内の卵胞数が多いほど、AMHの値は高くなり、逆に卵胞数が少ないとAMH値は低くなります。このため、AMH検査は女性の卵巣予備能を知るために広く用いられています。AMHの値が特に低い場合、卵巣の機能が低下している可能性があり、今後の妊娠の可能性について早めに対策をしていく必要があります。また、AMH値が高い場合は、卵巣内に多くの卵胞があることを示し、一般的には卵巣機能が良好と考えられますが、AMH値が10ng/mL以上と非常に高い場合は多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の可能性を示しています。


女性の卵胞についてもう少し解説します。

女性は生まれた時から卵巣内に一定数の卵胞(卵子を包む構造)を持っており、1つの卵胞の中に一つの卵子が存在します。


女性の卵胞形成は母親のお腹の中にいる胎児の段階から始まり、胎児期には卵巣内に約600万〜700万個もの卵胞が存在しています。この数が生涯の卵胞数のピークです。、その後、出生時には卵胞数は大きく減少し、200万個程度となり生まれてきます。生まれた後も、月経が始まる思春期に向けてさらに卵胞の数は減り、思春期には約30万〜40万個の卵胞数になると言われています。


また、女性の一生において排卵される卵子の数は非常に限られています。通常、毎月の月経周期ごとに1個の卵胞が成熟して排卵されます。これが通常の排卵過程ですが、排卵されない卵胞も多数存在し、その多くは自然に減少していきます。このような卵胞を「閉鎖卵胞」と呼び、選ばれなかった卵胞は成長することなく消滅します。生涯で排卵される卵胞の数は約400〜500個程度で、残りの排卵されなかった卵胞は自然に失われます。

このように卵胞はその数が徐々に減少していき、特に30代後半から40代にかけて卵胞の減少速度が加速し、50歳前後で閉経を迎える頃には卵巣内の卵胞はほとんど残っていない状態となります。

AMHを測定することで、近い将来の妊娠計画、必要な治療の見通しを立てることができます。
ただ、AMHは卵子の残り数の目安に過ぎず妊娠の可能性を直接的に測るものではないことに注意をしてください。妊娠できるかできないかを判定する検査ではありません。他の検査結果や年齢なども総合的に考慮しながら、一緒に妊活について考えていきましょう。

当院でのAMH検査は、保険適応で2,340円、自由診療で6,000円で実施しています。
ぜひ、ご自身の卵巣機能を知る意味でも、検査にお越しください。

当院の料金表はこちらになります。参考にしてみてください。

次回も、引き続き【スクリーニング検査】についてお話ししようと思っています。

感想やご質問などありましたら、SNSやお問い合わせページ(リンク)からぜひお気軽にご連絡いただけたら嬉しいです。

では、また次回お会いしましょう!

アートラボ渋谷クリニック 培養室スタッフ

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