卵子凍結とは

ヒトの卵子凍結からの初めての出産例は海外では1986年に、日本では2001年に報告されています。その後、凍結未受精卵子からの出産例は増えていき2013年には受精率、妊娠率は新鮮な卵子と同等であることから研究段階から臨床で治療としてアメリカの生殖医学会で承認されました。日本生殖医学会からも2013年に「未受精卵および卵巣組織の凍結・保存に関するガイドライン」が出されました。

卵子はお母さんのお腹の中にいるときに500万~700万にまで増えます。しかし生まれたときにはすでに100~200万にまで減っています。その後もどんどん減り続け月経が始まる頃には20~30万、20代では10~20万、35歳になるとなんと5万にまで減ってしまいます。つまり卵子は胎児の頃に一生排卵する分が作られており、その後卵子は卵巣で眠った状態となります。

卵子凍結イメージ

月経が始まると小さな卵子から選ばれたものだけが育ち排卵されます。排卵されなかった卵子は自然に消えていくのです。卵子が30歳を超えると劣化するのは胎児の頃に作られ30年の時を経ているからです。加齢による質の低下と数の減少というダブルパンチにより妊娠率は低下していきます。

「時を戻そう」は無理です。「時を止めよう」なら卵子に限っては可能なのです。

医学的適応

乳癌や白血病などの悪性腫瘍の治療のため抗がん剤や放射線治療を行った場合、卵巣の機能が低下して妊娠ができなくなる可能性があります。そのため癌の治療前に未受精卵子を凍結保存しておき将来、お子さんを希望されたときに凍結卵子を使い妊娠・出産することが可能となりました。
癌の治療までに時間がない場合でもランダムスタート法という刺激法により2週間あれば卵子を採取して凍結することが可能です。当院を受診したその日からでも採卵のための排卵誘発剤をスタートできます。

社会的適応

加齢による妊娠率の低下を心配する方には未受精卵子を凍結保存することができます。卵子や胚は凍結しておけば質は劣化することなく若くみずみずしい卵子のまま保存しておくことが可能です。アンチエイジングにお金をかけるより卵子凍結のほうが妊娠には有効です。凍結卵子から生まれたお子さんでも自然に妊娠・出産したお子さんと病気や奇形のリスクは変わりません。

海外のデータでは凍結した卵子の融解後の生存率は90~97%、受精率71~79%、着床率17~41%、胚移植あたりの妊娠率36~61%、融解卵子1個あたりの妊娠率4.5~12%でした。1個の卵子が妊娠して出産する確率は4~10%程度です。そのため卵子凍結から出産を成功させるためには卵子の数が必要となります。卵子凍結でもやはり高刺激法により多くの卵子を採取し凍結(20個以上)しておくことが重要です。

アートラボ クリニック 渋谷
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