良好胚なのに妊娠しない…その原因は子宮内膜かもしれません
体外受精では、培養技術や胚の評価技術が進歩し、非常に良好な胚を移植できる時代になりました。
それにもかかわらず、
「良好胚を移植したのに妊娠しない」
というケースは決して珍しくありません。
もちろん胚側の問題が関係していることもありますが、近年では「子宮内膜側の環境」も重要な要素として注目されています。
受精卵が着床するためには、胚の質だけではなく、胚を受け入れる子宮内膜の状態が整っている必要があります。
いわば、胚が“種”だとすれば、子宮内膜は“土壌”です。
どれだけ良い種であっても、土壌の状態が整っていなければ芽が出にくいのと同じように、子宮内膜の状態は妊娠成立に大きく関わっています。
子宮内膜には何が必要なのか
着床が成立するためには、単純に内膜の厚みだけではなく、
・十分な血流があること
・適切な炎症反応が起きること
・内膜細胞が活発に働いていること
・胚を受け入れる準備が整っていること
など、多くの条件が必要とされています。
特に子宮内膜が薄い方や、何度移植しても結果につながらない方では、これらの環境が十分に整っていない可能性があります。

PDF-FD療法とは
PDF-FD療法は、ご自身の血液から採取した血小板由来成長因子を濃縮し、子宮内へ投与する再生医療です。
血小板というと止血のイメージが強いかもしれませんが、実際には組織修復や再生に関わる多くの成長因子を含んでいます。
そのため整形外科やスポーツ医学、美容医療などの分野でも広く活用されています。
なぜ子宮内膜への投与が期待されているのか
PDF-FDには、
・VEGF(血管内皮増殖因子)
・PDGF(血小板由来成長因子)
・TGF-β(形質転換増殖因子)
・EGF(上皮成長因子)
など、組織修復や血管新生に関与する成長因子が含まれています。
これらの成長因子には、
・細胞増殖を促す
・新しい血管形成を促す
・組織修復をサポートする
・局所環境を整える
といった作用が知られています。
子宮内膜へ投与することで、内膜の修復や血流環境の改善をサポートし、結果として着床しやすい環境づくりにつながる可能性が期待されています。

どのような方が対象になるのか
当院では主に、
・子宮内膜が十分に厚くならない方
・反復着床不全の方
・良好胚を移植しても妊娠に至らない方
に対する選択肢の一つとしてご提案しております。
もちろん、この治療のみで妊娠が保証されるわけではありません。
しかし、これまでの治療では改善が難しかった子宮内膜環境に対して、新たなアプローチとなる可能性があります。
最後に
不妊治療では、胚の質だけでなく、子宮内膜という「受け入れる側の環境」を整えることも重要です。
PDF-FD療法は、患者様ご自身の血液を利用する再生医療であり、子宮内膜環境の改善を目指す治療選択肢の一つです。
薄い子宮内膜や反復着床不全でお悩みの方は、一度ご相談ください。
https://dsn.waqoo-medical.com/lp/PDF-FD_I_01.php

